先日、日本橋の街を次女をベビーカーに乗せて周りましました。
平日にもかかわらず、60代、70代のアクティブシニアと、欧米系の訪日外国人でにぎわっていました。
コロナからの解放を願っていたのは、若者もさることながら、やはりアクティブシニアの方だったのだなぁ。と感じます。
重症化率の高いシニア層が自己責任でこれだけで出歩いているのであれば、そもそも重症化しない若者はもう遠慮せず街に繰り出していいはずですけれども、小学生はまだマスク生活・・・。
お昼の時間にはサラリーマンの姿もちらほらありましたが、つい10年前(長男の育児休職の時)とは客層が一変しましたね。
それもそのはず。
以前に立ち並んでいた、サラリーマンの胃袋を満たす小料理屋がほぼ全滅。
三井不動産さんの再開発により、「毎日食べられる価格のお店」は軒並み消えていきました。
ホッと一息つける馴染みの店が並ぶ・・・。という昔の日本橋の雰囲気はどこへやら。
それを求めるなら、三越前より足を延ばして、神田駅付近まで歩く必要があります。
それか、マンションとの競合激しい小伝馬町エリアに一部残っているか。
そういえば、八重洲も変わりました。
八重洲の小料理屋街もほぼ再開発の網がかかって無くなっています。
サラリーマンの聖地として残されているのは、神田、新橋、五反田の一部の界隈位でしょうか・・・。あとは、ちょっと小規模にはなりますが、神楽坂とか四谷とか・・・。
美味しいお店が立ち並ぶエリアには法則があります。
まずは、家賃が安い(建物が古い)こと。
飲食店において、家賃で払えるのは売上のせいぜい10%まで。
それでも目一杯の背伸び状態です。本来5~8%程度に抑えたい家賃を高く払うには、食材費を削るしかありません。
また、以前にも記載したように、大手デベロッパーは反社会的勢力の排除事項を遵守しなければならないため、実績の少ない個人店とは契約できません。
横丁形式など今流行りの業態も、ほとんどは飲食チェーン店にマスターリースという形で貸し出し、飲食チェーン店が自営もしくはサブリースで特色ある飲食店を誘致するという形態です。
これから一旗揚げよう!という若い料理人や、昔ながらの夫婦でやっている小料理屋さんは、大型商業施設には入れず、個人が持つ小規模ビルの1階や木造2階建ての古い建物を借りて商いをする。という形態になります。
我々が毎日のお昼ご飯や夕飯を食べたいのは、どうしても後者のお店。
大規模再開発のたびに街から消えていきます。
(高齢店主は廃業されますが、若い方が運営されている店舗は次のエリアに店を移されます。住宅街に近いエリア、中央線沿いの飲食街が復活してきたのは一部この流れを汲んでいます。)
今後の大地震対策としては、昭和の木造密集地域を再開発して耐震化すべきですが、街の多様性を維持して、美味しい料理をリーズナブルに食べるためには、個人オーナーがそれぞれ保有している小規模建物の密集地帯が必要なんですよね・・・。
令和の日本橋・八重洲は、昭和・平成時代とは大きく異なり、大規模オフィスと観光の街に変貌を遂げようとしていました。
山手線の内側、大手町・丸の内・有楽町エリアと全く同じ毛色の街になりますね。
三菱地所 VS 三井不動産という両雄対決の構図ですが、街の特色が薄くなるので日本橋はちょっとつまらなくなったなぁ。
以上
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