ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

541.日本に足りていないものはなんだろう

先週の研修でも先生から「イーロン・マスクを読みなさい」と言われました。

 

実際に半月前くらいから少しずつ読んでます。

 

 

とてもじゃいけど、これが参考になる人生だとは思えないぞ…。

 

あまりにも痛い。

 

共感力がせいぜい人並み程度の私でも、この人生は痛すぎると思う。共感して辛くなる。

 

 

 

 

どうなんだろう。

 

日本の一人当たりGDPは下がる一方。

 

労働年齢あたりの一人当たりGDPも、頑張ってはいるけど、やっぱり悶えている。

 

ただ、日本の労働時間あたりの生産性は良い感じ?

 

ちょっと古いデータですかこんな感じ。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/4886

 

 

 

さてもう1つ、株価という面でもこんなデータがあります。

https://toyokeizai.net/articles/-/664329?page=2

 

米国の株価指数S&P500の成長率は素晴らしいけれども、S&P495(GAFA除き)は日本株(topics)の成長率とほぼ同じ。

 

 

 

結局、Winner take allのマーケットの巨人をこの30年間で育てられたかどうかが国の生産性(活力)に大きく寄与しているとも言える。

 

 

 

日本は、昭和のがむしゃらに働いていた時代、ほとんどは専業主婦の家庭で、そのかわり夫は会社で年間2500時間とか働いていました。

 

 

労働年齢人口が減少に向かい始めた平成。

 

日本は女性の労働参加率を高める(M字カーブを解消する)ことに成功しますが、非正規雇用、パートタイムの拡大もあり、正規労働者の雇用拡大には失敗し、労働者一人当たりの労働時間は下がり続けます。

 

安定しない職種が増え、若者の給与水準が上がらなかった。

 

https://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/99.html

 

いまでは正規雇用は70%を切り、正規雇用労働者の年間労働時間は2000時間でずっと横ばいのまま。

 

これも幸せな姿とも言い切れず。

 

共働きで、家庭内で3000時間の労働時間を確保(夫婦で共に年間1500時間ずつ働く)。

 

これくらいが人生を豊かに過ごすためにいいバランスなんだと思います。

 

家庭から年間4000時間の労働時間を吸い上げようとすると、子育ては難しくなります。

 

 

 

さて、話はもどってイーロン・マスク

 

金持ちにはなれるかもしれない。

 

名前は残せるかもしれない。

 

けれどもイーロン・マスクは幸せな社会構造を作れているだろうか?

 

金銭対価の代わりにガムシャラに働くことを要求する経営スタイルは、とてもめざすべき将来を作るとは思えず。

 

 

 

MBAで教える成功事例はイーロン・マスクであり、スティーブ・ジョブズであるらしい。

 

しかし、人生はもう少し複雑で、深みのあるものだと思う。

 

あんな単純な生き方では面白みがない。

 

まあ、目標を単純化するから自分のエネルギーを集中できるのだけれども。