さて、本日、ようやく全国のPCR検査陽性者数の7日移動平均が2000人を下回りました。
一時期は6000人を超えていた数字ですので、よくぞ5週間でここまで減らせたと思います。
皆さんの努力の賜物です。
私のモデル上は、非常事態宣言3週目以降の人出増の影響により、ここまで劇的にPCR検査陽性者が減ることは無いだろうという予測になっていました。
今現在でも、3月上旬に2000人を切るという予測になっています。
このモデルと実績の乖離は大きな意味をもちます。
私のモデルにおいてインプットデータは、午後3時の街の混雑状況です。
緊急事態宣言当初は、午後3時の混雑状況も低く抑えらえていましたが、3週目以降は次第に午後3時の人出が多くなりました。
それにもかかわらず、3週目、4週目のPCR検査陽性者の減少率は、1週目、2週目とほぼ同じでした。
日中の人出が増加しているにもかかわらず、PCR検査陽性者が定率(週0.75倍前後)で減少した理由は何か。
この1ヶ月、ずっと継続された施策は、『飲食店の午後7時以降の酒類の提供自粛、午後8時以降の飲食営業自粛』です。
この施策の有効性を結論付けるデータなのではないか思います。
政府有識者の分析のとおり、今回の新型コロナ(たぶん他の感染症も一緒)は、夜間の飲食、もっと言えば多人数でのどんちゃん騒ぎさえしなければ、それほど爆発的な感染拡大には至らないということが立証された格好です。
都心に出ても、通常の行動を粛々と行い、どこにも店に立ち寄らず、真っ直ぐ家に帰る。
これさえニューノーマルスタイルとして習慣づけられれば、ある程度日中の人出が増えたとしても、感染は拡大しない模様。
ここまでハッキリと飲み会と感染症の因果関係が分かってしまうと、たとえ新型コロナウイルスが沈静化したとしても、インフルエンザや風邪をひきたくないと思ったら、飲み会に行かなくなってしまうな・・・。
趣味で続けている観測ですので、午後3時のフリーデータしか使用できませんが、本来であれば、午後9時くらいの街の人出をインプットデータとするとより精度の高い将来予測ができるのだと思います。
さて、新規死亡者予測の状況としては、ピークだけ見ると幸いにして致死率は2%よりもやや少ない傾向ですが、このあとモデルに従って減ってくれるでしょうか・・・。
ピークが低い分、ちょっと山が潰れた感じで、この後はモデルよりやや上振れするかもしれませんね。
とにかくワクチンが変異種にも有効であって欲しいですし、高齢者の方々に早く行き渡ることが望まれます。
退院者のモデルと実績は下記のとおり。
第3波は11月下旬からずっと傾向は変わらず、PCR検査で陽性が発覚してから平均13日で退院を迎えています。
デベロッパーに勤めている者として、飲食店は街づくりの大切な仲間です。
楽しいプライベート生活と美味しい食べ物、飲み物は切っても切り離せない関係です。
どうすれば、人々の会話が弾み、それでいて安心安全な街に出来るのか。
孤独は喫煙よりも害だ。とおっしゃられる方もいます。
孤独は人の心をむしばみます。
決して、みんなで集まらないことが『正解』ではないはずなのです。
惰性で行っていた飲み会に行かない。
大切な人と深い会話を楽しむために機会を限定して飲み会を楽しむ。
求められることはこんなことでしょうか・・・。
以上