久々にスターバックスに行きました。
物理的離隔距離を開けるため、席が1/2になっていました。
「席数半分じゃ辛いだろうな。」
デベロッパー根性ですぐに考えちゃいます。
角の席から周りを見渡すと、大学生が1人座っていました。
ノートPCで、大学の授業を聞きながらノートをとっている。
ところどころムービーを止めては、要点をメモ。
自分の学生時代はありえなかった光景だなぁ・・・と。
大学の先生側も、パワーポイントで作ったとみられる資料と、自分の顔とを切り替えながら結構うまく授業動画を作っている。
撮影している場所が自宅の書斎っぽいあたりも、いまどき。
そもそも、土曜日の午前中に動画を見て授業を受けている。学生の都合で授業時間をいかようにも組み替えられる。これは便利。
週2~3コマくらいしか授業に出ていなかったお前が言うな!と誰かに突っ込まれそうだけれども、まじめに授業を受けたい学生にとっては、時間と場所が決められているリアルの授業よりもずっと良いかもしれない。
片道1時間かけてキャンパスを移動するのが大変に億劫だったことを思い出した。
あぁ。大学校舎が無くても授業は出来るんだな(実感)。
さて、子供たちをスクールに迎えに行ってから、行きつけのハンバーグ屋さんへ。
いつもなら外で20~30分待つのに、今日はするっとテーブルへ案内された。
やっぱりお客さん減っているんだな・・・。と思いきや、注文すると店員さんから「注文が多く入っていて、お出しできるのは40分後くらいになります。」と。
えぇ・・・。こんなにお客が少ないのに?
すぐに分かりました。
2月中旬にはやっていなかったUberです。
そのあと、Uberの注文でお弁当10個、テイクアウトの注文でお弁当3個を出したのち、ようやく我々にハンバーグが出てきました。
たしかに注文から37分かかった。
住宅地にあるリアルな商業店舗にとって、土曜日のお昼は席を回してナンボのはずなんです。
それにもかかわらず、リアル店舗の回転を落してまでラストワンマイル配達サービスの注文に対応している。
結局、我々がお店の席に案内されてから、お店を出るまでに1時間強(料理が出てから25分くらい)。
その間にお会計を済ませて出て行ったリアル店舗の客は8人。我々を入れても11人。
それに対して、同じ一時間でUberは14個のお弁当、テイクアウトは6つ。
価格は?と見てみると、お弁当はほぼ店舗価格と同一。配達フィーを考えると、お店に入ってくる売り上げは店舗で提供した場合の90%程度か?
もうこうなってくると、リアルな店舗(席)はいらない。
厨房があって、評判さえあれば、注文配達で十分売り上げが立つ。
この店も、席数減らして厨房の増設をかけるんじゃないかな?と思ってしまう。
今後の飲食チェーン経営はたぶんこうなります。
どこか賑わいのある街にフラッグシップ店を出して、そこで『美味しい』という評判を得ます。雑誌やSNSでの話題作りをします。
それ以外の街には、不動産賃料の安い街裏の区画に『厨房』を作ります。
フラッグシップ店で評判を稼げば、あとはUberで注文が入るのを待つだけ。
これでOKです。
街からリアルな飲食店が、次々に消えていきます。
こんなことを考えてお会計をしていたら、馴染みの店員さんから、
「昔、来ていただいていた高田馬場店が7月で閉店することになりました。仲間がやっているので、よければ7月までに食べに行ってあげてください。」
あぁ。本当に厳しい経営環境なんだな・・・。
そう思って店を出ました。
高田馬場は、大学生が減っている。在宅勤務のあおりでサラリーマンも減っている。
住宅地に囲まれていて、Uberの注文がどんどん入る自由が丘店に比べて、高田馬場は厳しかったんだな・・・。そんなこと考えながら帰路につきました。
どれ1つとってもデベロッパーには辛い未来ばかりが見える。
以上