ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

198.いま人間が戦っている相手はどれくらい強いのか  ~第3波の続報~

 前回、12月下旬までのデータとして、日本における新型コロナウイルスの致死率などを分析しました。

 

 

doubleincome-triplekids.hatenablog.com

 

 

 

 今回はその続報になります。

 

 前回調査した2020年12月23日時点(第1波~第3波初期の合計)では、死者が2,886人。PCR陽性者に占める死者の割合は1.61%でした。

 

 今回、直近の2021年3月10日時点のデータを用いると、死者が7,696人(3月28日現在では累計死者数が9,000人以上になってしまっています)。

 

 2020年12月24日~2021年3月10日までの期間におけるPCR陽性者に占める死者の割合は2.23%でした。

 

 やはり懸念していた通り、PCR陽性者に占める死者の割合がモデル検証でパラメーターフィッティングしていた2.0%を超えてしまっていました

 

 第3波では医療崩壊が起きてしまった結果、このように致死率が高まってしまったのでしょうか。

 

 答えとしては、その問いは否定される模様です。

 

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世代別致死率

 

 世代別致死率を見ると、前回よりも60代以上の世代で僅かずつ致死率が上がってしまっていますが、そこまで劇的な変化ではありません。

 

 それでも、PCR陽性者に占める死者の割合が1.61% ⇒ 2.23%と大きく悪化してしまった理由はただ一つです。

 

 第2波に比べて、第3波は高齢者に広く蔓延させてしまったということです。

 

 

 

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世代別100万人あたりの感染者数と死者数世代別(第3波抽出)

 

 この期間の100万人当たりの感染者数(緑)をご覧いただくと、60代、70代、80代以上の比率が多くなってしまっています。

 

 前回時点では、80代以上は50代の約2/3。70代は50代の約1/2でした。

 

 今回の調べでは、80代以上は40代、50代とほぼ同数。70代は50代の3/5になっています。

 

 この高齢者への感染が、第3波のPCR陽性者に占める死者の割合が2.23%にまで急増してしまった理由でした。

 

 

 

 これから、第4波が来ようとしています。

 

 何度も申しますが、80代以上の方にとっては、PCR検査で陽性となった人のうち6人に1人が亡くなられています。

 

 70代の方にとっては、16人に1人の割合で亡くなられています。

 

 決して感染してよいウイルスではありません。

 

 ワクチン接種まで、今一度、気を引き締めた行動を。

 

 

 

 最後に、新型コロナウイルスの致死率についての理論値(日本の人口構成において、全世代で平均的に感染した場合の致死率)になります。

 

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新型コロナウイルスの致死率(人口加重平均)

 

 全世代に平均的に感染した場合の致死率は2.60%

 

 前回の2020年12月23日調べでは2.52%でしたので、理論値には大きな差は出ていません。

 

 とにかく高齢者へ感染させないことが大切です。

 

以上