さて、以前にご紹介した記事の続報になります。
doubleincome-triplekids.hatenablog.com
残念ながら、前回まとめた2020年12月10日から第3波が悪化し、たった1ヶ月半で、新型コロナウイルスによる死者数累計が2倍以上になってしまいました。
本当に残念です。
高齢化率と致死率の相関は下記のようになっており、サンプル数が増えてしまった結果として、より明確に高齢化率が高いほど、致死率が高くなっている傾向が見て取れます。
ここに、第3波だけを抽出(2021年1月29日データ ― 2020年12月10日データ)をした結果を追加しますと、第3波はより高齢化率が高いほど致死率が高いという結果になりました。
なんと、第3波の高齢化率が高いエリアの致死率は、第1波+第2波+第3波初期の状況よりも悪化しています。右肩上がりの傾きが急になっています。
(47都道府県の感染者総数に対する重みが0ですので、日本全体の致死率ではなく、高齢化しているエリアにおける致死率と考えてください)
続いて、人口100万人あたりの死亡者数の状況は下記のとおりです。
12月時点よりもさらに明確に、高齢化率が高い都道府県ほど、社会全体で新型コロナウイルスから身を守る行動に出ていることが見て取れます。
(右肩下がりの傾きが急になっています)
若者が多いエリアほど、新型コロナウイルスに対して無防備で、その結果としてウイルスが蔓延し、割合としては少ないはずの高齢者へ感染していく・・・。という傾向が見て取れます。
最後に、こちらも第3波のみを抽出してみてみますと、より鮮明です。
その中で、3道府県だけ、圧倒的に人口100万人あたりの死亡者数が多くなっています。
この3道府県は、エリアでの感染予防に対するコンセンサスの醸成や医療体制の見直しなど、早急に対応すべきだと思います。
以上