ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

154.新型コロナウイルスの状況について(29) ~首都圏が止まれない~

新型コロナウイルスに対する感染防止対策ですが、今のところ国も東京都も経済のアクセルを踏みつつ、自粛を要請するターゲットを絞ってブレーキも掛けるという方策に満足されているようです。

 

このところ、関西エリアは知事中心に自粛の呼びかけと、医療体制の維持に向けた感染症対策の徹底を呼び掛けています。

 

北海道も11月下旬から必死に呼びかけています。

 

大阪は確かにやりすぎました。

 

過去のブログのとおり、大阪は経済優先を謳いすぎました。秋にやりすぎた結果が寒い冬に繋がっています。

 

149.東京と大阪、沖縄と北海道 ~ 新型コロナウイルス対応の難しさ ~ - ダブルインカム トリプルキッズ blog

 

 

 

東京はというと、まったく動く気配がありません。小池都知事の言葉は淡々としており、文字面は「医療体制のために自粛を、こころくばりを」と言っていますが、受け止め方としては「まだ大丈夫だと言っているな」という印象を持ちます。

 

それくらい都知事の言葉に危機感が無いです。プレゼントして、伝わらない内容、迫力の無さです。

 

そのため、行動自粛率は12月に入りこんな感じで推移しています。

 

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行動自粛率推移とファクターX


 

北海道やその他の地方都市をまとめた紫色の線は、9月、10月前半に比べて、11月以降はやや下がっています。

 

例えば、北海道の感染者グラフは以下のとおり。

 

11月17日の北海道知事の自粛要請以降、何とか感染者を下げてきています。

 

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感染者数:北海道

10月20日ごろから第3波が始まり11月24日くらいにピークを打っていますので、11月17日の北海道知事の発言が、明確に効いたことを示しています。

 

 

逆に、福岡市は寒くなってきた12月から感染者が急増しています。

 

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感染者数:福岡

こちらは第3波のスタートは11月10日ごろ。

 

現在は100人を超える感染者が毎日出ていますが、収束の気配は見せていません。

 

地方都市でも、状況は様々です。

 

 

 

関西圏(オレンジ線)は、12月よく頑張りました。11月に比べて、一気に行動様式を変えて、医療体制のひっ迫を改善すべく市民が行動しました。

 

その結果として大阪でもなんとか感染者が減少に向かい始めています。

 

このまま頑張り続けることです。

 

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感染者数:大阪

大阪も第3波のスタートは10月20日ごろ。ピークは12月3日。

 

大阪府知事がGOTOトラベルから大阪を外すよう要請し、府民に対して感染症対策の徹底を訴えたのが11月24日ごろですから、こちらも大阪府知事の発言が明確に効いたことを示しています。

 

 

 

さて、問題は我関せずで、12月も目一杯行動している首都圏(青太線)です。

 

小池都知事の発言などにもかかわらず、12月の首都圏はこの一年で最も活動を活発化させています。

 

11月最終週は祝日(勤労感謝の日)の影響もあり、行動様式が少し下がりましたが、12月は11月よりもさらに拡大傾向です。

 

当然、感染者も増加します。

 

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感染者数:東京

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感染者数:神奈川

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感染者数:埼玉

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感染者数:千葉




驚くことに、1都3県ともに11月3日ごろから第3波がスタートしています。

 

まず始めに東京が増えて、それからベットタウンの3県が増えるのかと思っていたら、ほぼ同時に増えだしています。

 

如何に首都圏の人の移動が多いか、皆さんがベットタウンから東京に出勤しているのかが分かります。

 

また、12月の行動様式が拡大したことに伴い、1都3県ともに感染者数の増加スピードは加速傾向になってしまいました。

 

ウイルスは正直です。人が移動すると、増えます。

 

この辺りが大阪と違う、首都圏ならではの傾向となっています。 

 

 データ集計元

www3.nhk.or.jp

 

 

 

今後のPCR検査陽性者の予測は、下記のとおりです。

 

北海道など、一部の都市の自粛方針が続けられているため、感染者が減る都市も出てきますが、東京を中心とした首都圏の感染拡大が止められないため、全体としては増加傾向になるという予測になっています。

 

なお、ファクターXは発生中ですので、GOTOトラベルの停止などの発表は、まだわからないどこかの行動様式の自粛には繋がっていそうです。

 

それが、飲み会の中止なのか、旅行の中止なのか、うがい手洗いの徹底なのか、その辺が分かりませんが・・・。

 

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新規PCR陽性者予測(7月26日モデル:7月27日の週よりファクターXを考慮)



 

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新規死亡人数(7月26日:7月27日の週よりファクターXを考慮)

第3波のPCR陽性者の致死率は約2%です。

 

第2波よりも2倍近くの致死率になっています。

 

 

 

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新規退院患者数(7月26日:7月27日の週よりファクターXを考慮)



 

 

 

愛知県知事が夏に発言して問題になりましたが、とにかく「諸悪の根源は東京」です。

 

これは、夏の第2波もこの冬の第3波も間違いない事実です。

 

東京で感染者濃度を高め、GOTOトラベルや地方出張、地方の方の東京出張(旅行)などで地方に感染者を広げる構造になっています。

 

地方都市がいくら頑張って自粛しようとも、東京の感染者濃度を下げないことには根源がなくなりません。

 

菅さんと、小池さんの強いメッセージに期待をしているのですが、なかなか伝わるプレゼンにならないところが課題です。

 

 

 

さて本日も、私は行政協議のため外出でした。今週はすべて出張または出社予定。

 

WEBで十分働けるのに、なぜか混雑している公共交通機関を使用して動き回らなければいけなくなる。

 

なぜなんだろう?

 

たいへん不思議だ。

 

東京は止まれない。止まらない。

 

以上