オミクロン株の蔓延が少し収まりました。
ただ、小学校では2月以降ほぼ毎日、複数の感染者が出ており、現在もその状況が続いています。
保育園も育成室も、まったく感染者が収まっていません。
オミクロン株は極めて感染力が高い。
ウイルスの危険性は以前にも紹介した通り下記の式で表せます。
ウイルスの危険性 = ウイルスの致死率 × ウイルスの感染力
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さて、社会的にはオミクロン株は弱いウイルスだという雰囲気が形成されていますが、日本においては今までで一番危険なコロナ株でした。
死者数の推移をみると一目瞭然です。
オミクロン株による累計死者数は1万人を超える勢いです。
それではこのオミクロン株の世代別致死率はどうなっているのか。
世代別致死率で見るとオミクロン株の致死率はデルタ株よりも下がっています。
ワクチン接種による重症予防効果や、感染初期の飲み薬などのいろいろな対策が効果を発揮していることが分かります。
それでも80歳以上のPCR検査陽性者に占める死者の割合は4.8%程度と、21人の陽性者に対して1人亡くなるという状況です。
もう少し若年層にフォーカスして世代別致死率を見てみます。
今回、季節性インフルエンザの致死率と言われている0.01%のラインを見てみました。
オミクロン株の致死率は、40代で季節性インフルエンザの1.4倍になっていますが、30代より下の世代では季節性インフルエンザよりも低くなっています。
ただ、10代未満の死者数が、デルタ株までは0人だったのがオミクロン株では3人亡くなってしまいました。本当に残念です。
次に、日本の人口構成において平均的に感染が広がった場合の理論上の致死率を見てみます。
最も日本の人口構成における理論的致死率が高かったのはアルファ株で2.72%でした。
(それぞれの世代の致死率とそれぞれの世代の人口構成比を掛け合わせた加重平均値)
それに対して、オミクロン株は0.65%です。
理論的致死率は、アルファ株の1/4にまで下げられています。
されど0.65%ということですので、季節性インフルエンザの65倍の致死率です。
この状況で、蔓延防止法が解除になります。
経済がもう持たない。
というのが政府の本音だと思いますが、高齢者の人口比率が高い日本において、感染力の強いオミクロン株はいままでの株よりも危険な存在です。
そういったことも理解した上で、これからも行動することが求められていると思います。
以上