理系3大資格と言われる資格の一つ、技術士。
10年以上前に、2次試験(論文)をパスし、面接試験まで進みましたが、当時30歳前後だった私は「経験不足」という判定で最終の面接試験は不合格でした。
この10年で経験もそこそこ積んだし、久方振りに技術士試験にチャレンジするか。と、勉強を始めたところですが…。
ちなみに技術士の試験は、1次、2次(論文)、2次(面接)の順で、1次試験は基本的な理系専門知識を問われ、2次試験(論文)は技術士としての幅広い社会知識を問われます。また、2次試験(面接)は、技術士としての資質と経験を問われます。
その中でも技術士試験の最重要関門は、社会で何が課題となっていて、我々技術者は何を解決することを求められているか。自ら課題を設定し、解決に従事することができるか?という資質を問う2次試験(論文)だと思います。
合格率は、1次試験が30%程度、2次試験(論文)が12%程度(部門によって異なる)、2次試験(面接)が90%程度。
やはり、論文試験が一番難しく設定されている。
さて今回、二次試験(論文)に向けてどうやって勉強しているかというと、過去問を『チャットGPT』に書き込むだけ。
参考書の答えよりももっと良い回答が出てきます。
その答えを自分でチョイチョイと手直しすれば、ほぼ100点に近いような回答になる。
手直ししなくても、十分に合格点の領域。
こうなってくると技術士としての能力は、チャットGPTに「社会の課題はなに?」「技術者として必要な対応策は?」と書き込むだけで十分ということになる…。
10年前は、この「社会課題の分析能力」「課題解決にむけた技術者としての提案能力」こそ、技術士の証だと思っていたのですが、2023年現在では完全にAIに負けてしまっている。
むしろ、こんなこと(課題設定)はAIがやってくれるので、もっと高度なことを人間は頑張れ!
と言われてしまっている。
この技術士の試験。10年後はどうなるのだろうか…。
ちなみに同じような議論を先日、スターバックスで耳にしました。
高校生が頑張って英語の勉強をしている。
試験官はAI。
高校生は人間が判定するよりも恣意性がなく、AIが審査するほうがずっと公平。と話していました。
技術士の2次試験(論文)も、数年後にはAIによる合否判定になるだろうなぁ。
以上