ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

Y35.4度目の育児休職(35日目)  ~チャットGPTを使ってみた~

今話題のマイクロソフトが出資しているスタートアップが提供している『chatgpt』を使ってみました。

 

専門的な話をつらつらと聞いてみた。

 

私が担当教官だったとして、学生がこのレポートを出してきたときに何点あげるか。も一緒に記載します。

 

 

①日銀の出口政策についてどう考えるか

 50点

 ただ、そこらにある新聞記事と政府発表を切り取ってきているので、まったく考察になっていない。事例紹介にとどまるので及第点はあげられない。

 

イールドカーブコントロール政策の変更と住宅ローン金利の関係について

 90点

 基本的には正しい答えが返ってきた。

 

③日本競馬会で来年のクラシックで活躍しそうな産駒の種牡馬は?

 10点

 5頭上げられた候補の内、引退した種牡馬が4頭含まれていた(GPTが提案してきた種牡馬で、実際にクロップがいるのはハーツクライだけ)。

 

④今年活躍しそうなサッカー選手は

 70点

 まあそうだよね。という回答。基本時にヨーロッパリーグで活躍する選手しか選出されない。南米選手はリオネル・メッシだけ。ブラジルからの選出は0人・・・。本当か?

 

少子高齢化社会における課題とは

 80点

 スタンスを中道に置きつつ、少し対極の意見も取り入れながら返答された。

 

少子化対策として有効な施策は

 70点

 いくつかの有名施策とそのメリットデメリットは正しく返ってきた。

 

少子化対策のための財源をどうするか

 80点

 面白かったのが、GPTが提案した財源には、増税と既存財源のアロケーションしかなかったこと。赤字国債を発行するという提案が含まれていなかった。この辺りも理論的には正しいなぁ。と。

 

少子化対策の財源として赤字国債を発行することをどう考えるか

 80点

 赤字国債を発行することには長期的な問題がある。という普通の答え。

 

⑨三つ子の魂百までというが、3歳までに親が子供にすべき事柄は

 90点

 コミュニケーション能力の育成を強く勧められました

 

⑩IQよりもEQが求められる時代と言われているが、子供のコミュニケーション能力を育てるためにどのように子供に接すると良いか

 70点

 基本的には『聞く能力』を養うために企業研修などで習う話がそのまま回答されました。

 

 

 

現時点でのチャットGPTの評価

 

チャットGPTの答えにはいくつかの癖がありました。

 

1.基本的には正統派の理論を軸に回答する

 

2.様々な意見がある事柄については、幅広く、平均的に意見を拾ってくる

 

3.回答の材料は、政府発表資料や学会資料、クレジットの高い報道機関の記事などから選んでくる

 

 

そのため、現時点ではチャットGPT(オープンAI)自身の独自考察までは深まっていない。

 

ただ、このロジックで回答した場合に、⑦の少子化対策財源のような質問に対して、赤字国債を発行するという国会議員が議論している内容が、チャットGPTの回答からは除外されているところが興味深い。

 

新聞記事では多く取り上げられているのにもかかわらず、チャットGPTは回答の中で、財源の候補に選ばなかった。

 

この辺りは既に独自考察の片鱗を見せているともいえます。

 

そして、ちょっと意地悪をしてみた③の競馬の話し。

 

クレジットの高い報道機関などが出している情報が少ないためだと思いますが、まったく話にならない回答でした。

 

そしてもうひとつ面白かったのが④のサッカー選手の質問。

 

BBCなど、ヨーロッパのクレジットの高い報道機関がサッカーを取り上げますので、個々にはかなりきちんとした回答なのですが、ヨーロッパに偏り過ぎていて、南米やアフリカなどの選手などが出てこない。回答に地域的な偏りがある。拾ってくる情報機関がある地域に偏ってしまったことを示しています。

 

 

まとめると、チャットGPTは調べるのは得意自分で考えるのは苦手。また、大手報道機関が情報発信しない分野は苦手。という感じです。

 

ただ、あくまでも2023年3月時点の話しです。

 

相手はAIです。知能が指数関数的に伸びます。

 

今はまだ私がチャットGPTの先生になれますが、来年には私がチャットGPTの生徒になることでしょう。

 

現時点でも、そこそこの大学のレポート試験をコピー&ペーストでパスできそうな回答。それも瞬時に提供してくれる能力はもっている。恐ろしいことだ。

 

大学の先生にしてみても、説明だけなら「チャットGPTにこの質問を入れてみて。」というだけで、授業が終わってしまう。

 

ただ、その質問をチャットGPTに入れられるかどうかに人間の能力が問われることとなる。

 

 

 

2030年に自分自身に思考を楽しませてもらえる分野は残るかなぁ・・・。

 

⑦のようなきちんとした思考ができるAIが育ったら、国会はいらなくなるんじゃないかなぁ。

 

エヴァンゲリオンのマギのように、すべてはAIが決めてくれる時代がすぐそこ?

 

以上