ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

394.スマートシティは1日にしてならず

スマートシティをプランニングする際、すぐに始まるのが、こんな技術あります、あんな技術あります、こんな事できないか、あんなことできないか、という技術屋と都市計画屋や建築屋の妄想です。

 

で、誰が使うんたい?何が便利になるんだい?ということに気づくかどうかが、まず1つ目のハードル。

 

笑い話ではないですが、技術集団で話していると、このユーザー目線が放って置かれることが多い。

 

2つ目のハードルは、どういうスキームにする?誰が運営する?というお金の押し付け合い。

 

そこまで考えて、最後に待ち受けるは巨大な壁。

 

こんなにデータ集めようとして、どうやって住民の同意を取り付けるの?行政許可は?コンプライアンス的に大丈夫?

 

みたいな。

 

 

 

本日見せてもらった施設は、スマートシティと言いながらどこもスマートではない。

 

泥臭いタウンマネジメントの積み重ね。

 

そうでありながら、住民参加型の組織で、住民の発意で出てきたアイデアを、街にインストールしていく。という循環が回っている。

 

 

 

そのインストールの際に、スマートな機器少し導入したり、個人情報を少し集めたりもする…。

 

ただ、住民の発意で、住民の課題認識があっての改善策なので、反対意見が出にくい環境を整えられている。

 

 

 

 

はっきり言って、中国やアメリカの最先端事例から言えば、情けない限りのことしかできていない。

 

日本にだって技術はある。

 

しかし、技術のオンパレードで作り込もうとしても、住民理解が得られない。

 

そんな監視されている社会に住んで、「便利になった!安全になった!」と、手放しで喜ぶ日本人は少ない。

 

 

 

小さな一歩ではあるけれども、街にデジタルを埋め込んでいくためには、タウンマネジメントから始めるこのやり方しかないのかもしれない。と思わされました。

 

以上