昨日、ヘラルボニーという会社を知りました。
スマートシティをつくろう。
じゃあどういった社会をスマートというの?
誰ひとり取り残さない。
言葉で語るのは簡単だけど、どうやって?
みたいな資本主義社会と民主主義のシステムの中にどう乗せたらうまく回りだすんだろう?
と考え込んでしまう課題を見事に解いた一例であるように思いました。
小児麻痺など知的障害のある方の中で、尖ったデザイン能力のある方を契約作家として仲間にする。
契約作家の生み出すテイン、アートの中から、グッズやアパレル、タペストリーなどの商品を作り出し、市場の価格で販売する。
作家には、販売実績に応じてフィーが払われる。
CEOの松田さんが言われた「福祉のための会社ではなく、作家の尖ったデザインを自社の強みとして、作家とともに成長する会社にする」という考え方。
とても共感できました。
知的障害者の平均月給は16000円とのこと。
ヘラルボニーでは、契約作家によってはその10倍以上のフィーを払うことができているとのことで、社会が望む形、winwinの関係を実現できていることがすごい。
尖ったアーティストや漫画家、映画監督などは、 「子供の時の感覚を忘れずに、大人のパワーを手に入れられた人」 という言われ方もします。
妥協や、空気を読むことや、世間体や、資金調達や、評価や、その他諸々の「なるべく世の中のマジョリティに認められやすいように」という調整をせずに、「これが好きだ!」 「これがいいと思わない!?」 そう社会に聞ける、問える勇気。
知的障害者のアーティストは、ある意味で、子供の時の「好きだ!という強い思い」を「大人のパワー」で表現できる。
そういうアーティストとしての強みを持っているのかもしれない。
みたいなことも思いました。
岩手発のこのスタートアップ会社、ヘラルボニーがさらに世界で飛躍していくことを願いつつ、ささやかながら応援していきたいです。