現代の文明が衰退し、数千万年後に現代の地層を観察すると、そこにはそれまでの地層にはない、ベンゼンの重合物(ポリマー)が大量に出てくることになる。
いや、もしかすると地球は自分の傷を癒やすために、高圧力化で微生物たちに分解させて、数億年後には再油化しているかもしれないが、それでも、6600万年前に起きた地層の変化と同規模の、それ以前とは断絶した地層が出来上がる。
この増え続けている石油由来の化合物のゴミですが、使っているときは非常に便利。
更にこのポリマー分野は、日本の残り僅かな世界最先端の技術領域。
そう簡単には手放したくない。
なるべく使わない。なるべく買わない。買う必要があるときはリユース、リサイクルを心がける。そして必ず最後は燃えるゴミとして生ゴミなどの燃焼剤として利用する。
(先日、町内会でごみ焼却場見学に行って、子供たちと一緒に学びました)
ただ、このルールを徹底したとして、どこまでこのゴミは減らせるか…。
遠くを見ればきれいな海も、波打ち際を見ればゴミだらけ。
子供たちの磯遊びを見ながら、1歳児抱っこしながら、たった数平米の範囲のゴミを拾っただけでも、すぐにビニール袋がいっぱいになりました。
(ゴミを集めるための袋もやっぱりポリマー素材。使うと便利。)
生活ゴミも多かったですが、川から流出したと見られる農業用品のゴミが多かったのにも驚きました。
増水時などに流されてくるのでしょう。
去年のスマートシティスクールでは、海に流出してしまったら、1〜2年で壊れる(重合構造が切れる)素材も勉強しましたが、本当にそういう素材が必要だなぁ。と感じます。
私が生きている間に、このゴミ問題は終息に向けたターニングポイントを迎えられるだろうか。願うばかりではなく、まずは小さな行動から。