ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

287.監視の目が無いと人はさぼるのか?

この頃、コロナの収まりが見えてくると、働き方に対していろいろなご意見を聞きます。

 

(働く側のポジティブな意見)

・満員の通勤電車に乗らずにすむ

・無駄な通勤時間を無くし、自己研鑽の時間が持てる

・保育園の送迎や、子供が熱を出したときなど、在宅勤務は子育て世帯に適した働き方である

・オフィスよりも家の方が集中できる環境である

 

⇒主に30代~40代前半の人から聞きます

 

 

(働く側のネガティブな意見)

・家に1人でいると寂しい

・1日中誰とも会わず、PCに向かい続けるのは精神的にキツイ

・だれが何をしているのか、情報がつかみづらい

・ちょっとした質問を出来る相手が近くに見つけられず、仕事を覚えにくい

 

⇒主に20代~30代前半の人から聞きます。

 

 

(管理者の意見)

・監視の目が無いと人はさぼる

・部長へ案件を説明に入るタイミングなど、ビジネスマンとしての暗黙知のスキルを若手が習得していない

・コミュニケーションを活性化するためには、みんながオフィスにいることが重要だ

・在宅勤務では若手社員の育成が出来ない

・そもそもオフィスに来ないと集中して仕事ができないはずだ

 

⇒主に50代~60代の人から聞きます。

 

 

さて、リモートワークにおいて求められるのは、チーム全体としての目標地点の確認と、各社員へのタスクの伝達、成果物の確認、オープンな場(チャットなど)での情報共有などです。

 

以前のような、『オフィスにいないと情報がとれない』『意思決定はタバコ部屋でされる』みたいな昭和の企業文化とは真逆のスタイルが求められます。

 

ただしリモートワークスタイルに慣れてしまえば、メンバーは東京に居る必要がまったくありません。

 

適材適所で、支店のメンバーでも、グローバル支社のメンバーでも、チームにアサイン可能です。

 

ロンドン支社だろうが、メルボルン支社だろうが、ニューヨーク支社だろうが、みんなプロジェクトにアサインできてしまいます。

 

チームメンバーを選ぶときに圧倒的に優秀な人材を集められます。

 

 

 

また優秀な人財ほど、業務を形式知にしてチャットで伝達する技も長けていますので、チャット上でやり取りすることでどんどんプロジェクトは進みます。

 

このスタイルで成果が上がって行く過程を確認さえしていれば、「オフィスに来ないとさぼる」みたいな発想は出てこない訳ですが、唯一悩むのは独身の若手社員の育成方法です。

 

大学を出て上京し、1人ワンルームマンションにこもってリモートワークするというスタイルは、どう考えても精神衛生上よくない。

 

私の部下で、頻繁に地元に帰って実家からリモートワークをしている若手がいますが、どちらかと言えばそっちのスタイルの方が健全だとおもっています。

 

リモートワークを推進するにあたっては、若手の生活環境整備と、新たな育成スタイルを考えていかないといけない。という課題感は持っています。

 

『以前のやり方』を当たり前と思うのではなく、『新しい生産的なやり方』を見つけ出していく。そういったポジティブなマインドが必要ですね。