ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

10.第三子が生まれました ~出産時の夫の対応ポイント~

今月、第三子が誕生しました。

 

第二子以降の出産の場合、出産の立ち合いと子供の対応をどのようにするかが課題となりますが、今回は子供がだいぶ大きくなっていたので、出産前後の調整はだいぶ楽でした。

 

出産前後における対応は、特に初めての皆様には興味のあるポイントだと思いますので、今回は父親の対応ポイントを中心にご紹介したいと思います。

 

 

 

まず大前提として、夫は妻の出産に立ち会いましょう。

 

立ち会わないと、あの壮絶な現場を男は理解できません。

 

自分ではたぶん痛みでショック死している・・・。と思うような超時間の激痛に麻酔も使わずに堪えている妻を見ると頭が下がります。

 

夫が複数子を望む場合、妻の妊娠中の身体的負担、出産の苦痛、その後の0歳児育児の苦悩、それらをなるべく共有認識したうえで、「それでも次の子が欲しい。」という希望を伝えないと、「産むのは私。痛いのも私。寝れないのも私。貴方は何も苦労してないから軽々しく2人目とかいうのよ・・・。」みたいな返答を受けることになることも。。。

 

まず、最低限の対応として妻の出産には立ち会いましょう。

 

 

 

でも、仕事は忙しい。計画分娩ならともかく、陣痛はいつ来るかわからない。前駆陣痛がきても、本格的な陣痛にいつ移行するかわからない。長ければ24時間以上かかる分娩になることも。

 

なにせ現場は社会人スキルを駆使したスケジュール管理・・・というものではなく、完全に野生の動物の世界です。自然の摂理の中で動いています。明日は重要な会議があるので、今日中に産んでくれ。みたいなことが自由にできるわけではありません。

 

男性の対応としては、妊娠5か月目など安定期に入ってから、上司と同僚に子供が生まれる予定がある旨を連絡します。同時に、自分の業務スケジュール表(会社共有)に出産予定日を追記します。また、予定日の前14日、後7日間くらいに「出産立ち会いで休暇取得の可能性あり」というような仮のスケジュールを帯で入れておくことをお勧めします。

 

5か月先の予定であれば、すくなくともその時点ではほとんどスケジュールは空いているでしょう。

 

また、仮予定を入れた後に、被せて会議予定などを入れる同僚は、少なくとも出産立ち会いで休暇になる可能性がある前提で会議予定を投入するはずですので、理解が得られます。

 

また、その後のコミュニケーションも大切です。いつ頃が出産予定日なのかを頻繁に会社で話題に出し、出産に立ち会うことを大切に考えている旨を、上司、同僚に刷り込んでおくことが大切です。

 

「あいつはずっと出産に立ち会うのを楽しみにしていたから、その時期は突発的に休んでもしょうがないな。応援してやろう。」というチーム内の雰囲気を作っておくことが大切です。

 

 

 

次に、いよいよ本番。病院に行ってから、陣痛室、分娩室での夫の対応ですが、はっきり言って苦痛で長いです。

 

自分には何もできることはなく、そわそわして、痛がっている妻を見るのは苦痛で、さらに痛みによる極度のストレスで妻から当たり散らされたりします。

 

来なけりゃよかった。と思うはずです。

 

さらに、「自分には何もできることはないから、スマホでSNSでも見るか。」という気分になるはずです。

 

 

 

ぜったいダメです。

 

とにかく、病院に入ってからは妻と同じ気持ちで、妻がやれること(産むこと)だけ自分もやるつもりになりましょう。

 

 

 

人生の時間を考えると、出産過程の10時間前後(通常)はたったちっぽけなものです。

 

しかし、人生において出産ほどの一大事は、とりわけ女性にとっては無いと思います。

 

その10時間前後の価値が、妻と夫で大きく違ってしまうわけです。

 

妻にとってはかけがえのない(一生忘れることのできない)一日になります。

 

その時に夫がどういう行動をしていたかは、生涯、妻の心のページに刻まれます。

 

夫にとっては、通常時よりも大変な一日だけど、それほどでもない。置いてきた仕事の方が気になる・・・。という方も多いと思います。

 

会社からメールがくる。稟議承認の依頼がとんでくる。仕事の電話がかかってくる。通常の一日+αくらいの位置づけになりがちです。

 

 

 

よく考えてください。

 

妻の心に一生刻まれる恐ろしい10時間なんですよ。

 

その時の夫のパフォーマンスは、あとで取り返そうにも取り返せない。

 

 

 

病院に入ってからは、常に妻だけを見ていてあげましょう。

 

スマホは祖父母など親族との連絡、家族としての記録写真撮影以外には使わないことにしましょう。

 

妻に話がありそうだったら、すぐに話にのってあげましょう。

 

モニターを見ながら妻の陣痛の波を理解し、痛みが軽い時には軽い雑談、痛みが重くなるタイミングでは手を握ったり、背中をさすったり、タオルで汗を拭いたりしながら、常に妻の様子を見守ってあげましょう。

 

とにかく、いついかなる時も自分が何か言えばすぐに対応してくれる『信頼できる夫』がすぐ横にいる。という安心感を与えてあげましょう。

 

最後の方は痛みが大きくなり、言葉で話すこともままならなくなります。アイコンタクトでやり取りするようになりますので、スマホの画面ではなく、妻の表情に最大の注意を払いましょう。

 

 

 

出産現場への立ち合いは、出産の苦痛と、子供が生まれた瞬間の喜びを1割でも2割でも共有するための大事な大事な行動です。

 

男性諸君は勇気を出して、現場に立ち会ってください。

 

最後にもう一度書きますが、出産日は妻にとって生涯心に刻まれる忘れることのできない1日になります。そのとき夫が何をしていたか、当の本人はすっかり忘れても、妻は死ぬまで覚えています。その重大さを心に留めて妻の応援に励んでください。

 

以上