ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

640.背中に忍び寄るAIの影

先週、ある会社(テック系企業ではありません)のエグゼクティブ向けの次世代開発展示を見に行きました。

 

 

 

そのブースには、自分のアイデア構想を練るうえで話し相手になってくれるAI商品がありました。

私は自分のアイデアをまとめる際にはチャットGPTを使っています。

 

自分のアイデアに穴はないか、考慮すべき事項に漏れはないか、今のところチェック機能として大変役に立ってくれています。

 

しかし、今回得た体験はチェック機能の領域をはるかに超えていた。

 

自分のアイデアを語ると、アイデアにまつわる周辺データの可視化や、自分のアイデアの課題、論拠の乏しい部分、仮説が飛躍しすぎている点、ずばずば指摘してくれます。

 

いかにもエグゼクティブプレゼンでいわれそうな観点ばかり。

 

最後は、ディスカッションした内容をサマリーにまとめてくれる。

 

近い将来は、企画書レベルまでの編集が可能になることでしょう。

 

 

 

まず初めに得た感想としては「これがあれば社長プレゼン前とかのレッスンにちょうど良いな」というもの。

 

 

 

次に「これだけデータ提示したり、論点を整理したりしてくれて、企画書まで作ってくれるようになったら、経営コンサルタントいらなくならない?」という思い。

 

デロイトとかアクセンチュアとかATカーニーとか、優秀なスタッフ(ピンキリだけど)が力を発揮してくれているサービス分野とこのAI商品はもろ被りしている。

 

今はまだ人の方が優秀だと感じるが、あと3年もしたらほとんどの経営コンサルタントがAIに負けそう・・・。最優秀なトップ数%だけが生き残る。

 

 

 

さらには「そもそも、これだけ経営者としての視点を簡単に指摘できるのであれば、経営者がいらなくなるな」という怖さ。

 

経営専門AIをつくって、会社の財務データと過去の意思決定資料を学習させて、KPI(目標とすべき指標であり、AIにとってはゲームの得点設定)を入力すれば、あとは社員から出てくるアイデア(事業立案)を採用するか採用しないかジャッジすることは可能。

 

人間がやるよりも会社全体のバランス、能力を俯瞰して決定できる。

 

 

 

そして最後には「自分たちのような商品企画、商品開発の領域もあと何年生き残るだろうか」という不安。

 

AIは肉体労働よりも知的労働の方が進化させやすい。

 

リーガルテックは極めて進んでいて、契約書のチェックはほとんどAIがやるようになってきた。

 

財務、税務もルールブックが明確であればあるほどAIが入ってくる。

 

経営もメソッドが定義されていればいるほどAIに代替可能になる。

 

人間の感性側に近い『商品企画』『商品開発』の仕事は、ルールブックがある世界よりはAI代替が遅れるが、それにしたって時間の問題のような気がする。

 

 

 

いまから10年も経たない2030年代。

 

どんな働き方になっているでしょうね・・・。