今週のお題「試験の思い出」
大学の単位を獲得するのはいつの時代も大変です。
私の通った大学は「単位は天から降ってくる」と言われるくらい取得するのが簡単だと言われていましたが、それでも苦労しました。
なにせ馬術部にばかり行っていて、授業に出ていなものだから、講義内容がさっぱりわからない。
私の大学3回生までは週休5日制と称しており、月曜日と水曜日の語学以外、ほとんどの授業は『自主休講』でした。
試験だけは受けに行かないと単位がもらえないので、そこは何とかパスしようと頑張ります。
過去問を手に入れたり、友人にノートをコピーさせてもらったり・・・。
大学に入ると『持ち込み自由』という試験もあります。
辞書であったり、講義ノートであったり、それらを持ち込んで良いということです。
簡単な試験なわけではありません。
それらをたとえ持ち込んだとしても、自分の頭で理解していないと、時間内に解ききれない。そういう試験です。
さて、この『持ち込み自由』の試験に何を持ち込むか。
ここからは、一休さんに近いお話です。
先輩はフルーチェと牛乳をテスト会場に持ち込んでいました。
フルーチェを作って、横に座った優等生の講義ノートと交換してもらい、試験をクリアーしたとのこと。
後輩は、語学の『持ち込み自由』の試験において、留学生を持ち込むというスペシャルな技に出ていました。
これも見事に試験をパス。
今考えても、大変おおらかな大学だったと思います。
その後、卒業論文、修士論文のフェーズに入ると、それこそ死ぬほど勉強し、研究して、「一生分頭を働かせた」と思えるほどの地獄(今思えば、そこまで研究に没頭できたことは天国?)を味わいました。
日本の大学は入るのが難しく、出るのが楽と言いますが、自分の感覚的には、受験勉強よりも修士論文の方がはるかに勉強したと思います。
そういう意味では欧米に近く、入るのはまだ簡単だけれども、卒業することは難しい。そんな大学だったように思います。
人生でとても有意義な刻でした。
以上