アメリカはどこへ行く?
という感じもしますが、アメリカ人の立場になればなんとなくわからんでもない。
とにかく『インフレ』がきつい。
生活がどんどん貧しくなっていく。
誰のせいだ!
それは民主党政権が悪いからだろう。
トランプは「インフレはすぐに抑えられる」と言ってくれる。
「中国からの輸入品に高額関税をかけ、自分たちの職を守る」と言ってくれる。
このインフレを抑えてくれるというのであれば、トランプに託す。
金持ちばかりが応援団になっているハリスにはインフレで苦しむ庶民の感覚は分からんだろうよ!
とまあ、こんな感じなのかと。
衣食足りて礼節を知る
という中国の名言がありますが、まさに自分の生活がままならない中では、それ以外の倫理的な話とか、グローバルの話とかどうでもよく、まずは自分の生活!というのは当然の感情でしょう。
ただ、そこから先。
掲げている政策と、「インフレを抑える」という決めゼリフの間に整合性はあるか。
これをチェックできないと腹黒い金持ちに搾取されるだけになる。
関税を上げれば輸入材はインフレするし、金利を下げれば経済は過熱してインフレするし、さらには通貨が下落して輸入物価がインフレする。移民を受け入れなければ安価な労働力が供給されずに生活品がインフレする。
すべてインフレ方向の施策にも関わらず、口先では「インフレは抑えられる」と言い放つ。
騙されて票を入れているのは、インフレに苦しむ庶民か。
それとも利下げを待っている金持ちか…。
民主主義は、投票権を持つ者がしっかりと知識を獲得したうえで、候補者に投票しないと、いつの時代も間違った方向に船が進むことになる。
民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば
チャーチルの名言ですが、民主主義が試されているのは100年前も今も変わりません。
一票の投票行動に勇気と責任を。