次女の離乳食のため木綿豆腐を買いに豆腐屋さんまで。
散歩圏内にいくつかあった豆腐屋さんも、今では少なくなりました。
30分くらいベビーカーをおしてお散歩し、商店街の入口に立ってみると、3年前の次男のときとはまったく違う状況…。
シャッター商店街となってしまっていて、一部店舗はパワービルダーが分譲する戸建住宅に。
前回までは利用していた八百屋さんや和菓子屋さんもない…。
豆腐屋さんはあるかドキドキしながら歩いていくと、豆腐屋さんはなんとか続いていました。
あんなに人通りがあった商店街が、あっという間に空中分解。
なんてこった…。
住宅に変わってしまった敷地の軒先は、これから数十年、商店街の公共スペースには戻ってきません。
その敷地は商店街から分離独立してしまいます。
連続性が失われることは商店街の魅力が下がる一番の原因。
これを見てしまうと、巣鴨地蔵通り商店街が如何にうまくコロナ危機を乗り越えたかがよくわかります。
なん店舗も撤退しましたが、シャッターを降ろしたままにせず、シャッターを開け、ベンチなどをおいて高齢者の休憩スペース(避暑、避寒)を作ったり、大正大学さんが運営する「がモール」というアンテナショップを増やして一時的に店舗の穴を埋めたり。
その結果、人通りが保たれ、建て替わる建物も、少なくとも1階は店舗になり、商店街の連続性が保たれています。
巣鴨地蔵通り商店街と大正大学さんはどんな協定を結んでこんなうまい仕組みを作っているのだろうか…。
ちなみに、商店街に戸建住宅が建ってしまうのは、人通りが少なくなり、1階の居住性が確保できるからです。
人通りが多いと「1階は多くの人に覗かれるから嫌だな」という住宅としての使い勝手の悪さと、「これだけ人が通るなら、店舗にして誰かに貸すと儲かるな」という経済合理性から、次の新築計画でも人々の目線の届きやすい1階や2階が店舗になります。
まちづくりの中で規制をかけて、「2階までは店舗とすること」といった商店街を維持するためのルールを作ることもできますが、一番良いのは商店街が賑わっていて、自然と連続した街並みが維持されることだとは思います。
そのためにも、とにかく商店街のシャッター区画はなるべく早期に再オープンさせることが大切。
商店街のパブリックスペース(休憩所や案内所等)としたり、どこかの団体が「がモール」のように埋めてくれて、次の新規出店までの時間稼ぎをしてくれたり、そういった仕組みをみんなで作れていると、商店街の継続性が高まりますね。
また一つ勉強になりました。
以上