食費は、以前にモデルを作って検証しました。
DINKS時代の親(1人)の食費を X とすると、子供の食費 Y は
Y = 0.85 × X + 0.04 × 年齢 × X
という式が重回帰分析から成立しました。
子供が生まれるとすぐに(0歳時点で)、親の食費の85%程度の食費増加となり、その後1歳ごとに4%ずつ増えていく・・・。
え、子供は4歳になると大人の食費を上回るの?となりますが、そうではないのではないか?という仮説も以前に示しました。
詳しくはこちらのご確認ください。
doubleincome-triplekids.hatenablog.com
さて、今回はこのモデルが2021年度どうなったかということですが、結果はこうなりました。
2021年度は、モデルに対して二乗誤差の低い年度のひとつになりました。
しかし、このところ気になるのは食品のインフレの影響です。
子供の歳 × 4%の毎年の増加という中に、親の食費も含めた「インフレ」の影響が含まれているのではないかと。
「インフレ」が当然の社会環境である欧米では、私が単純計算している「名目」での計算ではなく、インフレ補正した「実質」での計算が求められます。
しかし、長らく「インフレ」とは無縁だった日本においては単純計算した「名目」ベースでもあまり変なことにはならなかった。
しかし、この頃の状況を見ていると、そろそろ「実質」ベースでの議論をしないと、結論が変なところに行くのかな・・・と思ったりもしています。
(データ取得元)
CPIは年内2%超が続く可能性も(4月東京都区部CPI) ~コストプッシュインフレに持続性は乏しく、23年には急速に鈍化へ~ | 新家 義貴 | 第一生命経済研究所
図右側の赤い折れ線グラフ(これには生鮮品が含まれておりませんが・・・)は毎年平均1%強のインフレ傾向を示しています。
肉、魚などの生鮮品はさらにインフレしている傾向が実感としてはあります。
これらのインフレ影響を「実質」に補正してみると、実は生まれた時点で85%増えるというのは合っていて、毎年 子供の歳 × 1.5~2%程度、親の食費を超える時期は8歳~10歳くらいなのかな・・・とか。
以上