今年は夏休みが延長。
小学校3年生の長男にはロスタイムが出来ました。
国語、算数、理科、社会のドリルは7月のうちに終わらせていましたが、『本を10冊読もう』、『読書感想文』、『夏休みの工作』に手こずっていましたので、本人的には良かった?
本は、絵本でも良いということで『タンタンの冒険』シリーズで何冊か稼ぎ、その他は大好きな電車の小説と体の仕組みについての本、宇宙関係関係(ロケット開発の歴史、国際宇宙ステーションへの物資供給を担う『こうのとり』の開発など)でなんとか8月31日に読み終わりました。
読書を進めるポイントは、子供が『この本なら読んでみたいかな・・・』とつぶやいた本を間髪入れずに買って並べておくことですかね。
アマゾンでガンガン買いました。
本屋さんに一緒に行って興味がわいたらしい『からだのなかのびっくり辞典』という本もなかなか面白かったそうです。
さて、昨年は大変悩んだ読書感想文。
今年は育成室(児童館)の勉強の時間を使い、1週間かけて仕上げてきました。
妻の監修前の時点でもなかなかの出来。文字数も構成もバッチリでした。
日本語が少し変なところ一緒に直して完成。
泣きながら修正していた昨年からは大きな進歩でした。
最後に残った夏休みの宿題が、自由工作・・・。
話は少し遡り、今年の春。
私が取り引き先からリニアモーターカーの限定品チョロQを頂きました(次男へということで、20年近く前に作られた試供品?)。
それをうらやましそうに眺めていた長男。
夏休みに入ると、「これ、夏休み工作に使うからちょっと貸してくれない?」と、次男から拝借。
落書き帳に設計図を書き、リニアモーターカーのコースを作る。と。
まずは世界堂に行って、アクリル板やスチレンボードを購入。
スチレンボードにコースを下書きし、コースにネオジム磁石(直径1センチの〇型)を両サイドに配置し、両面テープで貼り付け。
一つのネオジム磁石で何グラム程度浮かせられるか反発力を計り、リニアモーターカーの裏側にも重心を計ったうえでネオジム磁石を配置。
これで、まずはコースの上に浮くはず・・・。と思いきや浮かない。
むしろ引っ付く。
真上に来るとN極とN極で反発してくれるのだが、ほんの少しでもずれると、両面テープでスチレンボードにくっつけている側のS極の磁力と、リニアモーターカー側のN極の磁石が引き合って、ピタッと横同士になってくっついてしまう。
【ちょうど真上の時は反発】
リニアチョロQ
S S
N N
↑ ↑
反発
↓ ↓
N N
S S
スチレンボード
【ちょっとでもズレると・・・ピタッ】
リニアチョロQ
S→⇐N 引 S→⇐N
N→⇐S 力 N→⇐S
スチレンボード
リニアチョロQの磁石が必ずスチレンボードのレール磁石の真上に来ないといけない。
〇磁石では、磁石同士の反発力が強いため、小学生の指の力では1.0~1.5cm間隔でしか並べられない。
どうやっても、〇 〇 〇 〇 〇と並べてあるレール磁石の〇と〇の間に、リニアチョロQ側の磁石が入り込んで、ピタッとくっついてしまう。
〇磁石では無理だということがここで判明。
ちょっと高額なネオジム棒磁石(突端側ではなく、平たい方の上下で磁力が分かれているタイプ)を大量購入。
電車のレールさながらにスチレンボードに張り付け、リニアチョロQにもまったく同じ幅でスキー板のように履かせました。
次に、リニアチョロQが左右にズレてくっつかないようにアクリル板でガードレールを作成。
しかし、これでもリニアチョロQは浮かない・・・。
ガードレールが広すぎて、チョロQが回転し、横向きになって磁石同士がくっついてしまう・・・。
どうするか。
磁石の位置を調整したり、パンタグラフのようにガイドを作って見たり、箱の中に入れてみたり、いろいろ試して、最後にようやく段ボールを下に履かせて磁力と幅を調節するという技に行きつきました。
ガードレールとリニアチョロQの幅が狭すぎるとつっかえるが、広すぎると回転してこける。
この調整が極めて難しいということが分かりました。
レール用の磁石はなるべく長いタイプ(上面の面積に対して側面の面積が最小化するように)が良いようです。
1mmのアクリル板に、スチレンボードのコース下書きを写し取り、コースを錐で穴開け。0.5mmのアクリル板を柵のように切り出し、1mmのアクリル板に突き刺す。
1mmのアクリル板の外側に1cmのスチレンボード角材を貼り付け、スチレンボードの上にかぶせる。
スチレンボードに配置したレール磁石と、リニアチョロQのコースが完成しました。
最後に、一番難しかったリニアチョロQを浮かせるための実験過程をレポートにまとめて終了。
長男が発想から加工まで一生懸命頑張りましたが、親も頑張った・・・。
1mmのアクリル板に錐で穴をあける作業も手伝いましたし、アクリル板が割れた時のアロンアルファーでの補修や、〇磁石で挫折した後のリカバリー方法も一緒に考えました。
そして、何よりも材料費・・・。
最初に世界堂で6000円程度。
ネオジム〇磁石が4000円程度。
ネオジム棒磁石が6000円程度。
錐や大型カッター、アロンアルファ、強力両面テープ、強力セロハンテープ、などなどの工具代が4000円程度。
総額で2万円・・・。
もう夏休み工作の適切な材料費を超えすぎている。
最初の材料費が高くて損切りできず、なんとか浮かせてやろうと、どんどん予算が膨れ上がりました。
ちょっと反省・・・。
以上