さて、前回は家計全体の支出の増加傾向についてご紹介しましたが、今回は『食費』について、より詳細のご紹介をしたいと思います。
食費については、当然子供が増えるごとに増加していきます。
SPC(注:我が家の家計財布の仮称です)の実績からもそのようになています(前回ブログ参照)。
ブログが長くなってしまったので、先に結論だけ書きますと、子供が1人増えると大人の85%分の食費が増え、また、子供の年齢が1歳上がると、加えて大人の4%分の食費が増えていく。
という解析結果になりました。
ただ、これには色々と別の要因もありそうですので、興味のある人は本ブログを最後まで読んでいただけると幸いです。
doubleincome-triplekids.hatenablog.com
これには2つの要因が重なっています。
一つは、親の個人的外食が減ること。
前回ご紹介した通り、このSPC制度の家計簿では、家族として支出した項目は計上されますが、個人として支出したオフィスでの昼食代、コンビニ代、カフェ代、飲み会代などは個人の財布からの支出となり、別計上になっています。
子供が増えるごとに、どんどん飲み会への出席は減り、さらにリモートワークの拡充により昼食も家で食べるようになった結果、個人の財布から支出される食費が減り、その替わりに家で食事をすることになるので、SPCから支出される食費が増えました。
これは、私と妻の個人の財布+SPCの全体としては、外食費が減って食費が増えている話であり、トータルではマイナスになるはずですが、SPC側だけ見ると、食費の増という傾向として表れます。
2つ目は、子供がたくさん食べるようになること。
傾向として、子供の数が増えるたびにベースとなる食費は上がっていきます。
さらに、小学生になった長男は、もう大人に近い量を食べますので、当然、1歳の次男に比べれば食費がかかってくるようになっています。
それでは、子供が増えるとどれくらい食費が増えるのかを計算してみたいと思います。
まず、各家庭によって、どれだけ節約しているか、どれだけ外食を利用しているか、バラバラだと思いますので、子供がいなかったときの親の食費をベースに考えてみたいと思います。
子供がいない時代の食費を下記の式で近似します。
Y = 2X
Yは食費(外食費含む)、2は夫婦2人分という意味、Xは各家庭の係数です。
子供が増えてからの食費を下記の式で近似します。
Y = 2X + ABX + CDX
Aは子供が0歳の時に増えた食費の係数、Bは子供の数、Cは子供が1歳年を取るにつれて増加する食費の係数、Dはすべての子供の年齢の合計(我が家なら現在8+6+1)。
ザックリ言えば、大人二人は子育て期間中、食費の増減はないだろう(実際には食べる量が減っていますが・・・)という仮定をしています(2Xの意味)。
加えて、子供が1人増えると、定額で一定金額の食費が増えるだろうけれども、いきなり大人1人分増えるわけではないだろうから、大人1人の50%分とか、そういう増え方をするだろうと仮定しました(ABXの意味)。
最後に、子供が大きくなると、毎年その分の食費が増えて、中学校や高校では親の食費を上回る食べ方をするようになるだろうという仮定をしました(CDXの意味)。
男女比はないのか?毎年一定金額だけ食費が増えると仮定してよいのか?など突っ込みどころは満載だと思いますが、とりあえずこの近似式でやってみるとこんな感じになりました。
A = 0.85
C = 0.04
なお、参考にグラフに入れました『外食費割合』についてですが、子供がいないときはかなり外食費が多く、小さな子供が増えるにつれて外食は減るということが解ります。
今後、子供が成長すれば、みんなで外食に行く機会も増えると思いますし、子供が大きくなればたくさん食べるようになるので、その分も効いてくると思いますが、子供が小さいうちの傾向としてはこんな感じでした。
ちなみに、このデータの『外食費』にはフードデリバリーや弁当など、出来合いのものを買ってきた費用も含まれています。
子供が生まれると、いきなり親の食費の85%相当が増えるという解析結果となりました。
かなり驚きでしたが、たぶん子供の食費自体よりも、子供が家に居ることで会社から早く家に戻るようになり、夕飯を家で食べる機会が増加するからだと思われます。
私、もしくは妻の個人の財布から支出されていた夕食費が、家で食べるようになり、SPCから支出される機会が大幅に増えた結果が『85%』という数字の内訳には入っているように思います。
それでは、その分がいくらなのかと言われると・・・。私のデータからは分析できません。
DINKS時代は、平日、夕飯を家で食べるということはかなり少なかったです。ほとんど残業か飲み会で、夫婦共にガンガン働いていました。
子供が生まれてから、平日も夕食を家で食べることが家族の当たり前になっていきました。
そういう意味では、子供が生まれてからの方が人間らしい生活になったように思えます。
子供の毎年の食費増は、親の食費に対して年齢×4%という比率で上がっていくという結果。
なんとなくこれはあっていそうに思えます。
ここから先は完全に感覚なのですが、子供が生まれた時に子供自身の影響で増えている食費は親の60%分くらいで、10歳くらいで親と同じ食費となり、15歳くらいでは親より20%多く食費がかかるようになる。
こんなバランスのような気がします。
では85%という結果の、残り25%分は何かといえば、親が家で食事をする機会が増えた分による増加ではないか。という感覚があります。
以上