子供との対話、拝聴力の体得
久々に面白そうなテーマがあったので、はてなブログのテーマで書いてみます。
先日、私の大好きな著者ピーター・F・ドラッカーの『傍観者の時代』を読みました。
これで、ドラッカーの名著集全15巻を完読しました。
ドラッカーから学ぶことは多く、マネジメントから始まり、企業とは何か、現代の経営、などなど本当に面白かった。
ドラッカーの知恵に簡単に出会える機会は、これで終わってしまったかと思うと残念でならないです。
ちなみに『傍観者の時代』には、自分でも「こんな人に巡り合ってみたい」と思う興味深い人物が多数。
皆、ドラッカーの才能に魅了されて、彼の周りに集まってきたのだと思います。
なかには『大転換』の著者のカール・ポランニーなども紹介されています。
この『大転換』もなかなか面白い本です。
社会の在り方について明確な提案があり、経済とは社会をより良くするためにある機能であって、経済のために社会があるのではない。という彼のメッセージは、社会が、人々が、生活に苦しみ続けているに対し、株価だけは金融緩和により上がり続け、現実と金融の『乖離』が『断絶』に近づいている今だからこそ、読むことをお勧めできる本です。
最初に読んだ『マネジメント』から既に7年が経ち、自分も成長と一部衰退が進んでいますので、今一度最初から読み直すというのもいいかな?と思っています。
今年度も年間20冊の最低ラインの読書は続けていきたいところですが、今の次男の夜泣きが続く状況ではどうでしょうか・・・。
ちなみに長男が生まれる前までは年間50冊前後読んでいましたので、やはり子供が増えると自己研鑽の時間が減ります。
それでは、子供がいるから自分が成長できないかと言えば、それは全く別物。
例えば一番身に着く技能は、じっと待って、相手の本当に言いたいことが出てくるまで待つ、質問する能力です。
「結論は何?」「要点をまとめてから話して?」「(結論を先読みして)こうなんじゃない?」という社会人あるあるは、子供に対しては特にご法度です。
そもそも子供は語彙が多くない。話す順番も一生懸命考えながら、今日の出来事を、自分の思いを、今聞きたいことを、なんとか伝えようとしてくれます。
親が屈んで、子供と目線を併せて、相手が伝えたいことを伝えきれるまで、「そうか~」「それで?」「○○なんだね!」と付き合ってあげると、最後に自分の伝えたいことを上手く言い切れたときの子供の満足そうな笑顔に出会えます。
「それは頑張ったね!」「すごいじゃん!」「○○出来たんだったら、それは楽しかったよね!」ここまで待ってあげられれば、子供たちを肯定、承認してあげる言葉を投げかけるのも容易です。
問題は、イライラせずに、ここまで待って、聞いてあげられるかです。
この技を体得すると、会社で使えます。社会でも使えます。
子供より大人の方がずっと上手に話してくれます。
あとは、聞いてあげられるか、その時間を持てるか、自分が待てるか、そこだけです。
子供の興味の芽を伸ばすのも、部下の成長をサポートするのも、この拝聴力にかかっていると思っています。
ただ、それが難しい。
分かっていても難しい。
今年も全力で学びたいと思っています。
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