ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

139.日本の学校教育の功罪

PTA役員として、学校行事に出席しました。

 

行事が進む中で、自分の中ではすごい違和感が。

 

校長挨拶、来賓祝辞と続く中で、生徒を代表して出席している6年生たちのきびきびとした動き。

 

一糸乱れぬ『起立』『礼』『着席』の集団行動。

 

見ていて確かに整然として美しい。『規律』がある。

 

ただ、すごい違和感。

 

 

 

教育勅語の時代ならいざ知らず、現在の教育に求められているものが、この集団行動なのだろうか?と。

 

校長先生や副校長先生の合図に従い、100人近い生徒が整然と行動する。

 

確かに国家から一言あれば、盲目的にいっせいに行動できる国民性は、今回のコロナウイルス対策ではすごい効果をあげました。

 

災害時などの相互扶助、集団生活の場でも、必要な能力の一つかもしれません。

 

労働集約産業でもこの一体性は能力を発揮するでしょう。

 

 

 

しかし、今の時代に求められる人財は、『winner takes all』の世界で生き残れる存在です。

 

みんなと同じだと負けです。99%以上の企業は負けます。

 

この世界で勝てるのはイーロン・マスクジェフ・ベゾスのようなぶっ飛んでる存在です。

 

オタクの領域まで好きなことにのめり込み、良い意味で『それ以外のことには興味なし!』と言い切れるような人財です。

 

 

 

日本は、『イノベーション』だの『起業文化の育成』だの言っていますが、そもそもがこの教育スタイルで、大人になってからそんな話を始めても、『教えてもらってきたことと全く違うことを要求されている』ということになります。

 

この教育スタイルから、社会に出ていきなり『君のアイデアは?』『自分の意見を発言できないのなら会議に出ている意味がない』『発想力がない』みたいなグローバルスタンダードの投げ掛けを上司からされても、『いったい何をどうすればいいの?』となるような気がします。

 

日本は、20代、30代に求めようとしている能力と、初等教育で教えていることに乖離がありすぎる。

 

このギャップをどうしたらいいのだろうか。

 

 

 

国民全体で集団行動ができることは、一つの視点では大切な強みだと思います。

 

ただ、集団行動が得意なだけでは、世界で勝てる企業を日本で育てることは出来ない。

 

そこは日本の弱みだと思いました。

 

 

以上