独身やDINKSの30代後半を眺めると、スポーツに趣味に、おいしいレストラン。
新しい資格取得のための自己研鑽から、転職活動、起業活動まで様々。
我々デベロッパー業界では『仕事』と『遊び』が混在している『新しくできた再開発複合施設の視察』なども瞬発力よく出かけて行っています。
私自身はゴルフは全くしませんが、毎週ゴルフ三昧のDINKS夫婦の話を聞いていると、「そんなに自分たちの時間が取れるんだ。いいねぇ。僕は読みたい本が山積みで、次男の夜泣きが収まったらまずはゆっくり読書から再開かな。」と話しています。
子供が3人いると、今の時期、全く自分の時間がありません。
昨日は、次男をベビーカーに乗せて散歩の出かけた夕方、久々にベビーカーで30分寝てくれました。
すぐに公園のベンチに座って、長々鞄に入っていたドラッカーの13冊目(全15冊)を取り出して、秋の風を感じながら読書ができました。
子供達の声ですぐに起きてしまったけれども・・・。
(ドラッカーは『マネジメント』が有名ですが、それ以外の本も素晴らしいですよ)
まったく自分の時間が取れない生活は、「そりゃ子供は増えないな。」と感じざるを得ないときがあります。
少しは自分のために使える週末の時間がほしい。
そう思う時も多いです。
ただ、このコロナ下で、『一日中子供たちに囲まれてうるさかった』という日々はありましたが、『孤独だった』と感じたことは一切ありませんでした。
長男から話しかけられ、長女から話しかけられ、次男から要求のサインが出て、『孤独』なんて感じる暇は一切なかった。
人間は、仕事に没頭できている時間、自分のために悩むことができません。
余暇はないけれども、文字通り考える暇もないのです。
『家に居なさい』と言われた時間、『何もすることが無い』ではなく、『いつもなら学校や保育園がやってくれた公共サービスがなくなり、やることが増えすぎている』となりました。
おしゃべり好きの子供達が、四六時中、自分の周りにいて、おしゃべり相手には困りませんでした。やかましかったけれども・・・。
自分のために、お金を出して、外のサービスを楽しむ生活は、横から見ているととても青い芝生に見えるのですが、この『孤独を感じる暇もないほど子供と密着している時間』を持っている者は、それはそれで他人から見れば青い芝生の庭を持っているのかもしれません。
同世代が楽しんでいる時間は、自分にはないけれども、同世代が楽しめていない時間を自分は持っている。
子育て世代としては、そういう風に自分の気持ちを整理しています。
以上