ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

087.世の中が急速に動いている 〜オフィスマーケットについて〜

私の本職はデベロッパーの開発担当です。


皆さんに分かりやすくご説明するには、東京駅前にそびえる丸ビルや、新丸ビルのような建物を開発していくことがミッションです。


中堅のデベロッパーである私の会社では、『合計で100万㎡の開発を手掛けたら1人前』と言われてきました。


東京駅の丸ビルを7棟建てたら(開発に携わったら)1人前。まあ、こんな言われ方をされていました。


私は、今までずっと開発部門にいたわけではないですが、約25万㎡の開発を手掛けました。


昔は、これはこれで自慢でしたし、大きさを競っていれば話しのネタにはなったのです。


しかし今、私自身が『こんなにオフィスは必要なのか?』という大きな疑問を抱いています。


6月から本格的に仕事に復帰して、2ヶ月半が過ぎました。


ウェブ会議で、圧倒的に生産性が落ちると感じている部分もあります。


2ピザチーム(2つのピザで足りるくらいのメンバーでプロジェクトを行うことが最も生産性が高くなると言われている)ではないですが、2人から5人くらいまでで突っ込んだ議論をする際に、ウェブ会議ではかなり生産性が下がります。


10人以上などの、情報共有のための会議、講演会などはウェブ会議で全く問題ありません。


1人で資料を作るときは、オフィスよりも家のほうがずっと集中できる環境です(電話の代理応答は出なくて良い、同僚に話しかけられることもない)。


オフィスの価値は、社内では2〜5人程度の最も生産性の高い会議の場としての価値と、対外的な打ち合わせ(商談等)の場としての価値のみ残されているのではないか、と感じています。


ただし、2〜5人で集まるなら、わざわざ本社に集まらなくてもいいわけです。


新宿や、池袋や、渋谷、品川、日暮里、横浜、大宮など、メンバーが集まりやすい場所にサッと集まれば足りるわけです。


今後のオフィスは、対外対応をする本社は小さめ、チームワークのためのコワーキングスペースは複数箇所に設置、個人ワークは在宅勤務で。


こういった働き方、オフィスの使い方が望まれるようになると思います。


在宅勤務が増える分、少なくともオフィスニーズは減ります。


また、オフィスが求められる場所も、東京の中心から一部は住宅地の近くのターミナルに変化するでしょう。小さくコワーキングスペースを確保するようになります。


さて、今現在、私が携わっているプロジェクトを合計するとかなりの規模になります。


これらが全部着工できれば、私も1人前と言われるようになるのですが、本当にこんなにたくさんのオフィスは必用とされるでしょうか…。


オフィスの空室率はリーマンショック時を上回る勢いで上昇しています。

https://www.e-miki.com/market/tokyo/


オフィスの優位性を信じるメンバーは、すぐに空室率は頭打ちになると考えていますが、私はオフィスの必要性そのものに疑問を持ち始めていますので、10%を超えるレベルまで空室率が跳ね上がるのではないかと考えています。


大手企業は2〜4割程度、本社のオフィス面積を縮小できると思います。


中小企業では在宅勤務が難しい業界もあると思いますが、全体として空室率は10%以上になってしまうのではないかと。


オフィスは、これからも必要とされるでしょうかね…。


今のオフィスをリノベーションし、NEXTコロナの時代に即したアセットに変えないく方が良いと個人的には思っていますが、重厚長大思考はいつまで続くのやら…。


以上