先々週、21日の時点での東京都の新規感染者の7日平均はモデル予測が34人に対して、実績が34.4人でした。
先週、28日の時点でのそれは、モデル予測が46人でした。対して実績は47.7人。
先週ブログ書いた時点では、30人前半の推移でしたので、記載した時には「どこかで集団感染が見つかればありうるかも・・・」というような、モデル予測を疑う記述をしましたが、実際はモデル予測が見事に的中していました。
それでは、今週の予測。7月5日時点でのモデル予測は65人になっています。このままだと、モデル予測のとおり、第二波がくるように思います。
残念ながら、モデルの予測精度は高そうだ・・・。
保育園、いつまで通わせてもらえるだろうか・・・。
さて、今週の新規感染者予測グラフです。
なお、5月20日(新規感染者の7日平均が第一波のあと最小の日)以降、PCR検査により、陰性の被検査者にウイルスを感染させてしまう可能性を0.1%から0%に変更しました。(あまり効いていないパラメータだったので、ほとんどモデル予測に変動はありません)
唾液による簡易検査手法の確立など、従前に比べて検査のリスクが下がっているためです。
当初、PCR検査数を増やすと、そういった弊害が出るので、PCR検査数はむやみに増やすべきではないといった、日本独自の意見が多く出されていました。しかし、モデル予測による結論としては、PCR検査でウイルスを感染させる確率は極めて低く、実際には無視できる程度でした。なるべくPCR検査は広く、数多く行い、早期に感染者を発見した方が、早期の収束をめざせるという結論になりました。世界の常識が、日本の独自意見よりも正しかった。
新規死亡者数予測のグラフです。
新規退院患者数予測のグラフです。
さて、6月も終わりです。
このブログでは、「6月下旬から7月上旬に東京都の再要請基準(7日平均50人)を上回る」「このまま行動様式を拡大すると、ステイホームお盆がくる」と、いろいろと発言してきました。
過去の新規感染者予測実績を一表にしてみました。
今のところですが、マスクやフェイスシールドの使用、なるべく大声を出さない行動様式、アルコール殺菌等により、3月よりも▲10%程度、ウイルスの感染速度を落せているように、実績は出ています。
ただし、3月の時点でも、モデル予測の方が先行し、実績は後から急増したこともありますので、今後どのように推移するかは慎重に見ていく必要があります。
さて、最後に。
東京都では、都知事選の真っ最中ということあり、行政機能が停止状態です。
その東京都の接触歴等不明者数が指数関数的に上がっています。
東京は、そろそろ自粛要請を出さざるを得ない時期です。
少なくとも、首都圏からの都道府県をまたいだ移動は自粛要請すべきです。
ただし、ここからが難しい。
ここからは、負け戦です。二度目の。
しかも、1度目の戦に何とか勝って、国民が浮かれた状態になっているところからの負け戦の対応です。
大変難しいコントロールになります。
一番懸念されるのは、3月末(第一波における現時点と同じ時期)よりも、国民が行動を拡大していることです。
3月末は行動を自粛する方向に日に日に進んでいました。
現在は、行動を拡大する方向に日に日に進んでいます。
ウイルスが増大傾向にある時期の、行動様式の拡大は、感染者数の爆発的増大を招きます。
うがい。手洗い。アルコール消毒。大切ですね。
以上