ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

054.どうして政府はこういう判断になるんだろうか?

文京区から連絡があり、文京区の保育園では7月末まで原則自宅養育の方針を継続するとのことです。

文京区の考えは理解できます。

原則として、両親共にエッセンスワーカーの場合のみ子供を預かるという方針は変えずに、『緊急事態宣言が解除されたので、どうしても年休等の関係で自宅養育が難しい家庭のみ、緩和処置として預かります。』という姿勢を継続する。

感染者が増えたら、すぐにエッセンシャルワーカー以外の児童を家に戻せるようにしておく。

その時は自宅養育の原則に戻すだけ。『緩和処置を止め、原則通りに戻します。』という言い方が出来るように、自宅養育の方針を期間延長する。



よく分かるんですよ。文京区が現場を預かっている地方行政として何とか対処しようとしていることは理解しています。



どうにも理解できないのは国の方。



ブログで毎週更新している私のモデル予測は横に置いておいて、事実ベースで私がずっとウォッチしているのは東京都の接触歴等不明者数の推移です。

どれだけ市中にウイルスが蔓延しているか、この指標ほど端的に表しているものはありません。

東京都が発表している全期間のグラフは下記のとおり。オレンジの線(右軸)が1を超えていると、前週に対して接触歴等不明者数が増えていることを表しています。

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東京都接触歴等不明者数(東京都発表の全期間)

より詳しく見るために、7日平均がボトムだった5月20日以降のグラフを示します。

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東京都接触歴等不明者数(5月20日以降)

見てわかるように、右肩上がりなんです。

本日の後方7日平均は14.5人。東京都の人口が1400万人程度なので、100万人に1人程度の濃度で感染経路不明者が発見されているわけです。

こんなに状況が悪化しているのは日本全国で東京だけです。

この東京のウイルス濃度を全国にバラまくと、単純計算で全国で125人の感染経路不明者が毎日出てくる想定になります。

濃厚接触者合わせるとだいたい2倍の250人前後になる。



東京は、すでに危険なレベルにまで感染者濃度が増してきているという事実があるのに、なぜ東京から人を出すようなことを今から推奨するのか。

まったくわからない。理解できない。

僕に言わせると、せっかくウイルス濃度を全国的に減らしたのに、この3週間で東京のウイルス濃度を培養して、濃くしてから、本日解禁して全国にバラまこうとしているようにしか思えない。

なぜ、数字で考えないんだ。

なぜ、事実を見ないんだ。

こんなことをしたら、7月途中で保育園から『原則に戻します。自宅養育してください。』という連絡がくるに決まっている。

またあの日々を繰り返すのか???嫌だぞ!!!



国が無能なのを見越して、地方自治体が予防線を張っているようにしか見えないんだよな・・・。



僕が無能で、アベくんが有能で、奇跡が起きてウイルスがこれ以上増えないことをどこまでも願っています。



極めて中央集権国家なのに、こんなに中央が無能で良いのだろうか?

以上