先週分析したモデルの続報です。
今後のモデル予測に対して、1週間分のデータが出てきたのでパラメータを再度調整しました。
調整した点は以下のとおりです。
市中に発見されずに存在する新型コロナウイルス感染者が、次に何名に感染させるかの係数(社会的な隔離度合いによって増減する)を変更しました。
先週時点 緊急事態宣言以降:1.5(それまでの実績から40%程度の外出が抑えられると想定)
今週の見直し 緊急事態宣言以降(7都府県) :1.0(近似式からは60%程度の外出が抑えられたという実績)
緊急事態宣言以降(全都道府県):0.95(近似式からは65%程度の外出が抑えられたという想定)
先週までのモデル予測は下記のとおりでした。
私の想定以上に、緊急事態宣言以降、皆様が外出を自粛されていた成果だと思います。
※前回までは5日移動平均を用いていましたが、日曜日のPCR検査数の少なさが大きく影響を及ぼすので、7日移動平均に見直しました。
前回、あまりにも予測数値が大きくなりすぎて出すに忍びなかった新規死亡者数のモデル予測は以下のとおりです。
※PCR検査によって見つかった患者の死亡率を4%(見つからなかった市中の患者も含めての死亡率は2%)と設定しています。
高齢化率が世界で突出している日本においては、極めて低い設定値です。
欧米のような医療崩壊を起こさない前提での設定になっていますので、このモデルと同等の結果を得るためには、これ以上新規の患者を増やさないようにみんなが協力し合うことが必要です。
今後、退院される方の新規人数のモデル予測は以下のとおりになります。
とにかく、4月8日に発令された緊急事態宣言以降、成果は確実に出ています。
もしも今のペースでみんなが頑張り切れれば、5月末くらいには緊急事態宣言を解除できる可能性があります(と、勝手に願っています)。
そうすれば、6月上旬からは保育園が復活し、慣らし保育の再開を経て、6月中旬には長かった私の育児休職も終わりを迎えることができるのではないだろうか・・・。
みんなで頑張ろう。
参考
032.新型コロナウイルスの状況について