ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

16.はじめて子供を迎える時

 第三子の子育てをしながら、つい昔のことを思い出しました。

 

 私たちは結婚してから約1年は夫婦で楽しくすごしたのち、子供を望んで設けたわけですが、妻の妊娠が分かってから長男が生まれるまでの10か月間は、心構えが妻と大きく異なった期間であったように思います。

 

 妻のつわりの期間、その後の安定期の期間、出産前、いつも横にいたわけですが、子供の存在を日に日に強く意識するようになる妻に対して、私はどちらかと言えば「わかってはいるけど、2人の空間に子供がいるというのはどんな感じかイマイチ想像がつかない。」という感覚でした。

 

 出産前の夫婦での講習会などにも参加しましたが、やっぱり『父親になる』という感覚がしっくりわいてこない。

 

 この感覚のギャップは、おなかの中に子供を育てていて、24時間一緒に過ごしている母親と、横でその様子を見ているだけの父親では、どうしても埋められないものがあります。

 

 妊娠中の妻の感覚としては『いつもおなかの赤ちゃんのことが気になる』ということのようなのですが、私の感覚としては『いつも妻の体調(妊娠中に大きく変動しがちな妻の気分の浮き沈みも含め)が気になる』というものでした。

 

 心配する対象は、『おなかの中の赤ちゃん』というよりは『目の前のつわりや腰痛に苦しむ妻』でした。

 

 

 

 この感覚が一転したのは、出産直後。

 

 長男が生まれ、妻は産後のケアのために分娩室に残る中で、生まれた直後の長男が控室に連れてこられ、自分の目の前に置かれました。

 

 1時間程度の時間ですが、新生児のキャスター付きベット(というか箱)の中の息子をじっと見つめ、「とんでもない責任を負ってしまった。こいつを一人前になるまでしっかりと育てなければならない。何から始めるか。どうするか。」みなたいな、男性特有の発想と子供の成長段階に合わせたガントチャートのようなものが頭に駆け巡り、この時点で急速に妻とのギャップをキャッチアップしている感じがしました。

 

 極めつけは、自分が伸ばしたひとさし指を長男が小さな手でぐっと握りしめた強さに「絶対自分をきちんと育てろよ!食べ物をよこせよ!」と言われている感じがして、いよいよ「ちゃんと働いて、きちんと育てるから安心しろ。」というような父性が芽生えました。

 

 こんな感じで、父親は実物が目の前に現れるまで、どうしても子供を養育するという実感がわかない傾向にあると思いますが、生まれてからはなるべく早く母親とのギャップを埋める努力をする必要があります。

 

 繰り返しにはなりますが、できる限り出産には立ち会った方が良いと思います。

 

以上