ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

15.季節行事

 昨日は中秋の名月でしたね。

 

 毎年子供たちと団子を作り、お月見をしています。

 

 去年までは、マンションのルーフバルコニーに小さないすを並べて、机の上にお団子をお供えして、とりあえず月を眺めた後にお団子食べ放題状態。最上階で見事な月を眺めることができていました。

 

 今年は、引っ越した一軒家の庭で机を囲んでお月見しましたが、周りの建物が高くてなかなか月が出てこない。20時頃になってようやく前のビルの看板の上に月が上がりました。

 

 東京ではススキを見つけることが難しいのですが、上新粉はすぐに手に入りますので、蒸したり擂り粉木でつぶしたりしながら子供たちと楽しく作ることができます。

 

 

 

 

 この頃、どうやって日本の文化を子供たちに伝えることができるか、課題に思っています。

 

 田舎で育った自分としては、日本の文化は四季折々の変化を自分ので肌で感じるものと一体となって味わえるものであると思っています。

 

 田おこしがあって、水が入って、蛙がいっせいに鳴きだし、田植えがあって、初夏の風が吹き、夏の空と蜻蛉の飛翔、黄金色に実田んぼ、刈り取り後のはざ掛けの11月が過ぎると、霜が降りる。

 

 田舎は、毎年毎年、四季のめぐりが景色と、音と、空気の流れと、香りと、人間の五感を刺激してやってきます。

 

 東京に来て初めての年、最初に感じた違和感が「セミが鳴かない」でした。夏になって、普通なら「うるさい」と感じるセミの声が、細々と、ちらほらと聞こえてくる程度。

 

 東京では四季を感じられず、唯一気温だけが上がったり、下がったりして季節を表現します。まったく面白くとも何ともない一年だったことを覚えています。それからもう13年。今ではそれが当たり前になりつつあり、自分自身の感性の失せ方に悲しく覚えるときがあります。

 

 もう一つ、東京では味わえないものがあります。『夜の暗さ』です。田舎の夜の暗さはたいへん怖い。あの夜を知らない限り、『怪談話』も『昔話』もまったく実感がわかないと思います。また、夜が早く近づいてくる秋の悲しさ、寂しさ、夏と同じリズムで遊んで真っ暗になった道を変える心細さ、これらを東京では感じることができない。

 

 

 

 そんな、自然の中から四季を感じることのできない東京で、「せめて自分たちでできる行事だけはやってあげて、四季を演出しよう」と頑張っておりますが、本当に良いのは東京を離れることだろうとも思っています。

 

 我が家では、『正月』はおせちづくりをしています。『節分』は豆まき、『桃の節句』『端午の節句』では飾りつけ、『お盆』は帰省して墓参り、『中秋の名月』はお月見、『年の瀬』は年賀状用の木版画作成などなど。親が頑張れることは、少しでもいいからやってあげたいと思っています。

 

 ちなみに、保育園ではかなり季節行事をやってくれますので、親がそれほど頑張らなくても子供たちは楽しく体験してくれているみたいです。

 

 

 

 東京に一極集中してしまう生産活動を、どうすればもう少し分散させられるか。良いアイデアが浮かぶと良いのですが・・・。

 

以上