ダブルインカム トリプルキッズ blog

夫婦共働きの子育てを実践しながら、パパ育児の苦労と楽しさをご紹介します。

8.結婚は異文化コミュニケーションの始まり

入社4年目に、大学からの付き合いだった彼女と結婚。

 

『付き合う』ということと『結婚する』ということは全く別ものです。

 

付き合っているときはあくまでも個人と個人で、合わなければ別れれば良いというオプション行使権があります。

 

これが『結婚する』となると話がまったく別。

 

 

 

それまで子供(パートナー)を育ててくれた義理の親との接点が出てきます。

 

『家』というものは『個人』と全く別物です。

 

 

 

妻の家は、まっとうな会社員の家庭。

 

きちんとするべきところはきちんとしよう。世間体にも配慮し、TPOをわきまえた行動をしよう。という考え。

 

自分の家は、研究者家族。

 

非合理的なことはやめよう。夏場にワイシャツネクタイなんて意味がない。Tシャツ短パンで自転車出勤。という親の下で育てられた私。

 

大学卒業間近の頃、最初に義理の親と会った時から、「なぜ今日Tシャツで来たんだ」「見た目で判断せずに、個人の資質、能力で判断するべきです」というやり取りが発生。

 

あぁ、前途多難。

 

 

 

社会人になると「見た目が7割」とか、「メラビアンの法則」とか、第一印象をまず大切にしないさい。という研修を最初に受けます。

 

話している内容はたったの7%?はぁ?

 

という研修内容になりますが、事実として、最初にポジティブな印象を与えるか、ネガティブな印象を与えるかで、同じプレゼンでも評価が全く異なってしまうことも多々あります。

 

 

社会人としての交渉を行う際、初対面での第一印象で圧倒した方が、その後の交渉を優位に進めやすい。と、今では感じています。

 

きちんとした服装だ、知的な発言が多い、この人は会社の中で話を上までエスカレーターできる人材なのではないだろうか。こんな風に相手に植え付けられれば、その後の交渉はやりやすいです。

 

そういう体験を経て、今では妻の家から学んだ価値観も大切にしています。

 

 

ただし、最初は激しくぶつかりました。

 

 

結婚し、新しい家庭を築くということは、自分の価値観、もっと言えば自分が育った家の価値観と、すべて一致するわけではない事柄を、折り合いをつけて、新たな自分たち家族の価値観として練り上げていく作業だと思います。

 

どちらかが、自分の価値観だけを相手方に押し付けるわけにはいきません。

 

昔は男性側の家庭の価値観が新しい家庭でも基軸となっていたのだと思いますが、そういった『家』の継承はいまでは少なくなってきていると思います。

 

核家族化が進み、お互いがそれぞれの家の良い部分を持ちより、新たな家族の価値観を作る。

 

その作業が結婚なのだと思います。

 

とても大変ですが、喧嘩もたくさんしながら新しい家族を作っていってください。