とても楽しかった京都での学生生活に別れを告げ、東京へ。
就職すると、平日は残業するか、飲みに行くか。
社宅費などを天引きされた後の手取りが12万円くらいだった1年目、毎月8万円くらいが交際費で飛んでいきました。
終電後に銀座や六本木、新宿で上司と分かれ、タクシーで千葉まで帰ると1万円越え・・・。
そういったことも多かったです。
あれ?5時半に帰るんじゃなかったの?という突っ込みが聞こえてきそうです。
仕事を始めてみると『会社』という組織は学生時代に思っていた「自分の時間を切り売りするところ」という感覚から「自分を成長させる場」という感覚に変わりました。
自分にとっては大学院の頃の『研究』に近いものがあり、その職種をマスターする上で必要となる知識はひたすらそろえたい。深く知りたい。そういう思いになりました。
週末はというと、土曜の朝はまず間違いなく二日酔い。朝起きるとすぐにジムに出かけて汗を流し、少し昼寝。夕方から資格試験の勉強。
日曜の朝は、朝からジムに行き、午後から資格試験の勉強。
そんな感じでした。
妻(その頃は彼女ですが)とどこかに出かけることもありましたが、内心では「資格試験のための大切な時間を浪費している」という感覚がありました・・・。今思えばかなり自分勝手ですね。
仕事がたまると、土日に出勤し、1週間で溜めてしまった各会議の議事録をまとめて作ったりもしてました。
結局、土日も出勤してます。
独身時代は、自分の自由になる時間がたくさんあり、その時に興味があった分野に集中して時間を割きました。とても贅沢な時間で、たしかにこの時間がもう少し長ければ、もっといろいろな勉強ができたかもしれない・・・。と、今でも思います。
ただ、独身時代は時間を持て余すがゆえに非効率な時間も多かったです。
その最たるものが飲み会。
人間は社会的動物。一人はさみしい。
ついつい、飲み会を企画し、もしくは飲み会に参加し、空いている時間を酔っぱらって過ごしがちでした。
同年代の仲間と飲んでいるとすごく楽しかった。
けれども気づけば二日酔い。
昨日、どうやって帰ったんだっけ?相手に失礼なこと言わなかったか。物がない。などなど。
必要のない悩みが増えます。
独身時代の大切な時間を、もっと生産的に使っておけばよかった・・・。
後から振り返ると、人生の大切な大切な一コマでした。